わかちあい   
イエズス会の歴史 


イエズス会員の生活は、イグナチオの模範にならい、イエスとともに生きることに、その中心があります。それはイエスのように考え、イエスのように感じ、イエスの価値観をもち、イエスが優先されたことを大切にすることです。

ではイエスは、どのような価値観をもち、なにを優先されたのでしょうか。イグナチオはイエスが「語った言葉」と「行ったこと」に注目するよう勧めています。イエスの生活の根底には祈りがあり、私たちを愛する神の前で真の人間としてよりよく生きることを絶えず探し求められました。イエスは罪の赦しを告げ、病人や悪霊にとりつかれている人を癒し、社会の片隅に追いやられた人、貧しい人びとに希望を与えられました。イエスは喜び・平和・正義・愛について語り、社会のあらゆる階級のすべての人に対し、神に至る自らの道に従い、人々が全き聖なる者となるのを助けることに自分を賭けるように呼びかけられたのです。

イエズス会はこれらの福音的価値観を、すべての活動に浸透させるよう努めています。またイエズス会は、神がどのような奉仕を望んでおられるかを知るために、内省し、祈る時間の必要性を強調しています。神の導きを捜し求めるこの積極的な姿勢は、「識別」と呼ばれます。イエズス会がイエスに見いだす最も大きな特徴は、愛に基づく従順と、神がすべての人に望んでおられることを見いだし、それを実現しようとする深い願いです。神が望んでおられるのは、人びとが赦しを受け入れ,自由になり、与えられたすべての能力と機会を生かして信仰・正義・平和・愛に満ちた世界を築いていくことです。このような霊性は具体的です。この世界をキリストが歩き、話し、人びとを抱きしめられた場所として見ています。そのためイエズス会の霊性は、この世を恵みの場、他者にいのちを与えることができる場として見るのです。

同時にイグナチオの精神は現実的です。キリストが直面した世界もまた残酷で、不正に満ち、権力と権威が濫用されている世界でした。
イエズス会の霊性は人間の可能性を肯定しつつ、善と悪の絶え間のない闘いに徹底的に関わります。一つの使徒職だけでは善が実現する可能性を実現することができなません。そこでイエズス会員は、人びとの救いに役立つと思われる、あらゆる使徒職を行います。神に最もよく仕え、人ひとを最もよく助けうる場を見いだすこと、それがイエズス会の願いです。***




 
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